損をするのはいつも消費者。というわけでもないと思うが。
失敗しようとして作ってるわけないだろう。
これは絶対ユーザーが喜ぶ。この商品でトップとってやると思って必死で作ってるに決まってるじゃないか。
とはいうものの後半Echoに触れられていることもあり、ビジネス上成功していないサービスがあったとしてもおそらくそれ込みでどこかしらで成功させることを見据えて
次のプロダクトを作っているように思えますが。
そこで思い出したのがマシュー・サイドの失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織。
これって何が書いてあるかというと失敗をじゃんじゃん繰り返すしか成功に近づく道はないってことのような気がするんですけど。
ベータ版で作ったりそれで失敗してチューニングしていいもの受け入れられるものに近づけていくべきである。
聞けばそりゃそうだとは思うものの、それを実現できない組織が多い。
っていうか上の記事みたいにじっくり開発すれば成功する見込みっていうのはどうやって立てるんだ。
記事の最後にエコールック終了の際に、Echo Showが無料でもらえるプロモーションコードがついてたってあるけど
これ全然いいじゃん!Echo Showもらえるならいいじゃん!
って思うけどなぁ、、大抵の商品はサービス終了。以上じゃないか。
最近の広告事情はもやもやする
ちょっと前の話ですけど、YouTobeの広告の話が話題になってましたよね。
広告で収益を得るモデルじゃなくて会員費で収益を得る方向にシフトみたいな。
もやもやするのはそこじゃなくて、広告出してる側視点で言うと
楽しみを中断する=邪魔するものが広告
というのは百歩譲って許容するとしても
人の楽しみを邪魔するもので認知とか好感度上げることとかできんの?って思わないんですかね?
みなさん音楽を聴いたりとかエクササイズ動画どか見てるわけじゃないですか。
そこに入り込んできて、
やあやあ、広告ですよ。このシャンプー良いよ!
とか言われて、
いやーいいシャンプーだなーーって思うの?
マーケターとか高いお金をかけてブランド意向が下がるとかは考えないのだろうか?
という風なことを考えていた時にこちらの本をたまたま読んだのです。
前半で海外の事例ではあるのですが、洗濯洗剤とヘアケアの商品の例が載っています。
ブランドのロイヤリティに大きな差は無いという項目で、
日本で言うと、アタックでもアリエールでもナノックスでも大半のユーザーはそんなにブランドにこだわりないよね的なことが書いてある。
また、加えて、広告効果賞にエントリーした広告の例があり、
それらはビジネス上の第一の目的を次のうちいずれかの目的としているものが多いが、
1.顧客数を維持すること
2.ロイヤリティを高めること
3.新規顧客を獲得すること
4.市場浸透率を高めること
受賞作品は市場浸透率を狙っていたものが多かったという例がある。
市場浸透率つまり占有率といってもいいと思うのですが、とにかくなんらかの手段で知ってもらう、インパクトのあるキャッチや映像、タレントだけじゃなくてとにかく物量をもって見せるっていうのもその延長線上にある。
つーまーりーYouTobeの広告も邪魔だろうがなんだろうが、みんなたいしてこだわりないからじゃんじゃん見せた方が最終的に効果が有るって判断になるんだろうなぁ、、、
って思いました。
一部のユーザーのロイヤリティは下がれど、全体としてはプラスってことなのだろうと。
せめてたくさん見せられるなら楽しい広告を見たいものだなと思いつつも、
スマホでは広告をブロックしていきたいと思っている所存です。
ちなみに
ブランディングの科学 誰も知らないマーケテイングの法則11は広告に関わってる人なら、ああーーわかるーーっていうことが結構書いてある1冊だと思います。
面白いです。
みんな優秀なのになんでこんなことになるの?って話
シアトルに本社があるショッピングサイトの日本でのお仕事をしてたのですけどね、
とっても優秀な人がたーくさん集まってるのですよ。
でも、常にアウトプットが洗練されていて超優秀ってわけじゃないのはなんでだろって思っていたのですよ。
転売屋があふれ、怪しげな商品もあふれ。なんでじゃろ?
みんな優秀なのになんでなんでじゃろ?っていっつも思ってたの。
おそらくその原因っていうのはですね、、
シアトル本社の外資系だからとにかく結果。結果出さないと首になるんですよね?
って思うかもしれないのですけど、評価されるのは結果じゃなくてアクションなのです。
結果は出るに越したことはないのですが、結果の出そうなアクションをどれだけ計画してやったかが評価されるの。
たとえば商品数が少ないので1年間であと1万商品増やしてください。
みたいな目標が上の方から降りてきたとして、何かしらで商品を増やす必要があるのですが、
例えば販売する人を増やす。
商品の入り数を増やす。
他の商品とセットにして増やす。
みたいにとにかくアクションをして増やす。
入り数増やしても誰買うんだよ。みたいのはともかく手数を増やして増やした人最高!
みたいになるの。増やすのが最高なので増えたあと売れない商品や怪しい商品が増加しても、その問題に対してまた別のアクションをする人が居てその人がまた最高!みたいになるの。この場合増やしてまた減る。マッチポンプ的なアクションを高給取りの人たちが繰り広げる場合がございます。
あとよくあるのが、車輪の再発明。
3年前にやって効果ないから無くなった案件が3年の時を経て
これやると効果ありそうだよ!って誰かが言い出すの。
いや、それ効果なかったじゃん、、、
みたいに言うと、あいつはネガティブな発言が多いしチャレンジ精神に欠ける。
という評価が下されるの。
どっちかいうと、やって失敗するみたいな方が評価されるの。
ただ、それによっていろんなアクションが積みあがって改善につながっているのは事実なの。
いい方向に行くこともたくさんある。
結果だけだとたまたま良い結果が出ただけじゃんって場合もあるけど、
再現性のあるアクションが評価されるから、まあまあいい会社なんですけどね。
ただ迷走することもあるよって話。